<校長室より>修了式 式辞

2022年3月25日 14時11分

 1月半ばから3月半ばまでの約2ケ月間、部活動が休止になりましたが、先週再開し、皆さんの生き生きと活動する姿を見て、うれしく思いました。新型コロナウィルスもオミクロン株となり、全国的に感染が広がりました。今もなかなか収まる様子もなく、今後も警戒が必要となります。今は誰が感染確認者や濃厚接触者になってもおかしくない状況です。しかし、普段から各自が感染対策をしておけば、感染が広がることはありません。不安になることなく、対策をしっかりとした上で、伸び伸びと活動をしていってください。

 さて、本日をもって、令和3年度が修了します。この1年間で、皆さんは自分自身にどんな成長がありましたか。1年生は、入学したときの自分と比べて、この1年間で、どんなことができるようになったでしょうか。2年生は、あと2週間もすれば、最上級生となり、皆さんが中心となって玉川中学校はスタートします。今のうちに、学習面、運動面、生活面でも、自分ができるようになったこと、不十分だったことを、しっかりと振り返ってください。比べるのは、人と比べるのではありません。過去の自分と今の自分です。

 ところで今、玉川の桜の木は、つぼみもほころび、まさに開花寸前です。その桜のつぼみはいつできるのか知っていますか。調べたところ、秋や冬にできるのではなく、意外にも花が散ってしばらくした5月頃に、つぼみのもとができるのだそうです。桜のつぼみは、暑い夏を越して、秋を経て、寒い冬を経験することによって、春にまた花を咲かせます。また、桜のつぼみは、零度近い寒さを経験しなければ、開花のためのホルモンを作り出せないそうです。言い換えれば、厳しさを経験し、乗り越えたからこそ、開花のホルモンが出て、この季節に見事な花を咲かせてくれます。私たちも、桜の花のように、苦しいことや失敗を糧として、将来に向けて成長していきたいものだと思います。

 それでは、明日からの春休み、この1年間を振り返り、4月から始まる新しいスタートに向けてしっかりと目標を立てて準備をしてください。そして、来年度以降も、人や自然と和し、自分を磨き、夢を結ぶ、活力あふれる玉川中学校であることを心から願い、式辞といたします。