<校長室より> 2学期終業式でのお話

2022年12月23日 09時19分

 今日で長かった2学期も終わります。運動会や文化祭など多くの行事がありましたが、どれも立派にやり遂げるこ

とができたと思います。

 特に「朱雀」「青龍」「白虎」の3つのグループでの団活動では、3年生がリーダーシップを発揮して、1・2年

生を優しく指導する姿が印象的でした。玉川中学校の伝統として、今後も受け継いでいってほしいと思います。

 さて、これから冬休みを迎えるにあたり、1日1日を大切に過ごし、より充実した毎日にしていくために、今日は、

「心の生活習慣」についてお話しします。

「生活習慣」といえば、「早寝早起き」とか、朝起きて顔を洗って、歯を磨く、といったことをいいます。

初めは、「面倒だな」「大変だな」と思ったことでも、続けてやっているうちに、やがて自然と行うことができるようになるものです。私たちは、「繰り返して行うこと」に慣れていくからです。

 一方で、「よくないと知りつつ、ついやってしまう行為」についても、繰り返すうちに慣れて、なんとも思わなくなってしまうという点にも注意しなければなりません。私たちが、話したり行動したりという「表面に現れる言動」の裏側には、必ず「心のはたらき」があります。日頃、何を大切に思い、何に価値を見出しながら生活しているか。また、その時々に出会う物事に対して、どのように心が動くか。そうした心のはたらきが、言動の一つ一つに影響を与えます。

 「良い」「悪い」の判断をするとか、「頑張ろうか」「怠けようか」といった判断をする「心のはたらき」が、繰り返していくうちに、積もり積もって「心の生活習慣」というものが、できてくるのではないでしょうか。

 日常の小さな心づかいであったり、言動にも「心の生活習慣」は、表に現れてくるものです。

 「明るい挨拶をする」

 「温かい言葉をかける」

 「気持ちよく掃除をする」

 「進んで履物をそろえる」

 「優しい気持ちで人に接する」

 こうした言動を「心の問題」としてとらえるなら、その気になりさえすれば、いつでもどこでも実践できます。なおかつ、周りの人に喜んでもらえたり、自分の心の中にも喜びが生まれるようになると、繰り返して実践するように、自然と「心」が向かっていきます。こうして、プラスにはたらく「心の生活習慣」が定着するのです。

 今日から始まる冬休み、自分でできる小さなこと、今すぐできることを通して、プラスにはたらく「心の生活習慣」を身に付けていってほしいと思います。

そして、迎える新年(2023年・令和5年)が、皆さんにとって、よい年になることをお祈りしています。